PETRONAS MIE Racing Honda Teamは、今週末にイギリスのドニントン・パークで開催される2025年シーズン第7戦WorldSBKに、ティト・ラバトとイヴォ・ロペスの代役ライダーとして出場する。

ラバトはこれまでCBR1000RR-Rに乗ったことがなく、ロペスはドニントンが初参戦となる。両ライダーは午前中のフリープラクティスを最大限に活用。PETRONAS MIE Racing Hondaのテクニシャンたちと初めて作業を行ったスペイン人ライダー、ラバトは、彼にとって初めてのパッケージを理解するため、理路整然としたアプローチをとった。オープニング・プラクティスが終了するまでに、ティトは1分28秒793のベストを記録した。ガレージの反対側では、ポルトガル人ライダーのロペスがプラクティスの最初から徐々に前進。イヴォはまだこの難しいコースに慣れていないようで、1分29秒641のベストタイムを記録した。

数時間後のFP2でコースに戻ったラバトとロペスは、トリッキーなコースとホンダのマシンに自信を深めながら作業を再開。ティトはFP1で記録したタイムをほぼすぐに更新し、ラップタイムも徐々に上がっていった。1分28秒280のファステストタイムを記録し、金曜を23位で終えた。ロペスは引き続きトリッキーなレイアウトを攻略しながら、テクニシャンたちとレースへの準備を進めた。初日終了時点で24番手のイヴォは、1'29.321のベストタイムを記録した。

ティト・ラバト #53

「今日は素晴らしいスタートを切れたと思う。新しいマシンでレースウイークエンドを迎えるのは簡単なことではありませんが、それでもトップから1.9秒差まで詰め寄ることができたのはポジティブなことです。改善すべき点はたくさん見えているし、例えばエレクトロニクスのモディファイに関しても十分な余地がある。CBR1000RR-Rのフィーリングは、これまで乗ってきた他のバイクとは違っていて、サスペンションのセットアップやブレーキも違う。ただ、このバイクは乗り心地がいいので、あとは作業を続けて、走り出すたびに差を縮めていくだけだ。素晴らしいレースウイークエンドにできると確信している。

イヴォ・ロペス #75

「チャンピオンシップのレベルが非常に高いので、今週末は難しいと思っていた。解釈するのには時間がかかるが、コースを知らず、今年マシンに乗っていないことを考えれば、今日はそれほど悪くなかったと思う。マシンを自分のスタイルに合わせる作業を続ける必要があるし、コーナーの立ち上がりで少しドライブが足りないという問題もあった。