エストリルで雨に見舞われたPETRONAS MIE Racing Hondaチーム
非常に変わりやすいコンディションのため、PETRONAS MIE Racing Hondaの3人のライダーは、エストリルで十分に速い予選タイムを出すことができなかった。
PETRONAS MIE Racing Hondaチームは、2024年スーパースポーツ世界選手権の最終戦となるポルトガルのエストリルサーキットで、鳥羽海渡とカイルール・イダム・パウィの両ライダーと、ワイルドカードのアズロイ・ハキームとともに今週末のレースに臨む。
ポルトガルのサーキットに関する予備知識はほとんどなく、ライダーたちは金曜朝の練習走行でテクニカルなレイアウトを把握することに努めた。セッションは最初の数分間ですでに赤旗中断となった。プラクティスが再開されると、PETRONAS MIE Racing Hondaのトリオは急速に順位を上げ、特にパウィはセッションの大部分でトップ3につけた。チームメイトの鳥羽はウェットコンディションで厳しい走りを強いられ、徐々にタイムを更新していったが、ベストタイムは2'00.516で23番手。ハキームにとっては不運なことに、残り20分あまりで転倒が発生し、急遽ピットストップを余儀なくされた。チームは迅速にマシンを修復し、終盤にはセッションに復帰することができた。1分59秒440を記録し、エストリルでの初セッションを20番手で終えた。
この日は雨が降ったり止んだりの天候だったが、午後のスーパーポールが始まる頃には路面はほぼドライに。40分間という限られた時間のなかで、コンディションの変化を理解し、予選でのベストポジションを確保するため、鳥羽、パウィ、ハキームの3人はさっそく作業に取り掛かった。開始15分後、ライダーたちはあいにくの土砂降りの雨に見舞われた。雨は小降りになったものの、アスファルトが濡れていたため、SSP勢はセッション序盤のタイムを更新することはできなかった。そのため、ハキームが1.45'890で予選26番手、鳥羽が1'46.337で予選27番手となった。ベストタイム1'52.323のパウィは、ラップタイムが予選通過基準の105%に満たなかったライダーのひとり。パウィは28番グリッドを獲得した。
アズロイ・ハキームP26
「ウエット・コンディションでのプラクティスでは、フィーリングは良かった。スーパーポールでは、もちろん天候もあって難しい状況だった。エストリルも初めての経験なので、とにかく作業を続けて、明日、コンディションが許せばドライのセットアップを見つけたい
鳥羽海渡P27
「今日のフリー走行では、ウエットでのセッティングについていくつかのアイデアを試した。セッション後半は路面の水量も減り、タイムも上がってきたが、まだベストなセットアップを見つけるにはほど遠い。スーパーポールでは序盤から路面が乾いていた。すぐにスリックタイヤに履き替えたが、すぐにまた雨が降り出したため、ラップタイムを上げるチャンスはあまりなかった。明日はトリッキーなレースになるだろうが、あきらめずに全力で戦いたい
カイルール・イダム・パウィ
「今朝のウエットコンディションではいいフィーリングだった。でも残念ながら、スーパーポールでは間違った判断をしてしまった。スタートでレインタイヤを履いて出て行ったんだけど、路面が十分に濡れていなかったんだ。その後、タイヤを交換するためにコースに入ったが、その間に雨が降り出してしまい、ラップタイムを更新するチャンスを失ってしまった。難しい1日だった。明日はもっとうまくいくことを願っている
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