マッケンジー、フィリップアイランドで新シーズンSBK初戦に挑む
PETRONAS MIE Racing Hondaのライダー、マッケンジーは2025年WorldSBKシーズン開幕戦で16位。ルーキーのザイディは、限られたコースタイムで有効な予選タイムを記録することができず、この週末のレースには出場しない。
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2025年スーパーバイク世界選手権第1戦に参戦するPETRONAS MIE Racing Hondaチームとライダーのタラン・マッケンジー、ザクワン・ザイディは今朝、コースで最終フリー走行を行った。早朝の路面コンディションがやや涼しかったため、両ライダーはすぐに金曜日のベストタイムを更新。マッケンジーは初めて1分31秒台を切る1分30秒900を記録。一方、SBKルーキーのザイディは、自己ベストをさらにコンマ8秒更新する1分34秒679を記録し、成長を続けている。
新シーズン最初のスーパーポール予選は、気温30℃、路面温度45℃と金曜日よりも気温が高い現地時間の午後1時にスタートした。セッションは予定通り始まったが、開始わずか4分で他のライダーのアクシデントにより赤旗中断。しばらくしてセッションが再開されると、マッケンジーとザイディはクリーンで速いラップを刻むことに全力を尽くした。マッケンジーは1分31秒830のファステストタイムを記録し、第1レースの予選を21位で通過した。WSBKルーキーのザイディは、初めてのスーパーポール・セッションに臨んだ。新しいコース、新しいマシン、そして新しいタイヤ。赤旗中断のあとコースに戻ったザクワンは、1分34秒445のベストタイムを記録。予選タイムに届かなかったザイディは、残念ながら今週末のレースには出場できない。
スーパーバイク第1レースは、気温36℃、路面温度55℃という非常に暑いコンディションのなか、20周にわたって行われた。グリッド7列目からスタートしたタランは、最初の5周で17番手まで順位を上げた。10周目にタイヤ交換のためにピットインしたときには16番手だったが、コースに復帰してからはこのポジションをキープ。16位でゴールしたマッケンジーは、この初開催のレースで貴重なデータを収集。
選手権ルーキーのザイディは、ウエット・コンディションでの転倒により、月曜日と火曜日に行われたSBK公式テストに参加できなかった。マレーシア人ライダーは、3回のプラクティスを通じて着実にマシンに自信をつけ、パフォーマンスを一歩ずつ向上させていったが、レースで戦うために必要なレベルの自信はまだ持ち合わせていない。ザイディのような有望な才能が貴重な経験を積み、世界レベルで成長できるようサポートに力を入れているPETRONAS MIE Racing Honda Teamは、ザイディが3月28~30日に開催予定のシーズン第2戦に向けて学習と準備を行えるよう、テストセッションの手配に努める。
タラン・マッケンジー
「今日はプッシュする自信が持てない難しいレースだった。今朝のFP3では少しフィーリングが良くなっていたが、予選で気温が上がり始めるとさらに苦しくなり、レース距離でも苦しくなった。明日のレースでは、もっと何かを見つけられるといいね
ザクワン・ザイディ
「期待していたようなラップタイムではないし、もっと速く走れるはずだが、新しいマシン、新しいタイヤを理解する時間が必要だ。スーパーポール・フォーマットは僕にとっても新鮮な挑戦で、速いラップを2、3周こなすことしかできない。各セッションでの進歩は期待できるが、まだ十分とは言えない。初めての選手権で決勝に並べなかったのは残念だけど、集中力を切らさずにベストを尽くしたい。全体的には、SBKでの経験をとても楽しんでいる。ここでの競争レベルは非常に高く、順応し、目指すところに到達するには時間と努力が必要であることを受け入れなければならない。自分のライディングを向上させ、トレーニングを積み重ね、次戦に向けてできる限りの準備をしなければならない。
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