マッケンジーは予選8位、代役ライダーのロペスはホームのエストリルでポイント圏内へ
雨のスーパーポールで予選8位となったマッケンジーは、代役ライダーのロペスが第1レースで安定した走りを見せ、ポイント圏内の15位でフィニッシュした。
一晩中降り続いた雨の後、SBK勢は土曜朝のプラクティスでウエット・コンディションのコースを走行した。このコンディションにもかかわらず、タラン・マッケンジーと、アダム・ノロディンの代役を務めるポルトガル人ライダー、イヴォ・ロペスは、ウェットコンディションの可能性があるスーパーポールと第1レースに向けて、CBR1000RR-Rのウェットセッティングをより理解し、洗練させるために、滑りやすいコースに飛び出した。タランとイヴォは、この最終準備段階で11番手と15番手につけた。
雨は止んだものの、SBK勢が重要なスーパーポールのためにコースに戻ったとき、路面はまだ濡れていた。マッケンジーは1周目から力強いペースを見せ、混戦のコンディションにも自信を持っていた。スタートからフィニッシュまでトップ10圏内で周回を重ねたタランは、その後もラップタイムを更新。ベストラップは1分53秒796で、15分間のレース終盤に記録した。ホームライダーのロペスも、路面が徐々に乾き始めるなかでペースを上げていったが、混戦のコンディションのなかで思うようなフィーリングをつかむことができなかった。最速タイムは1分58秒107で、イヴォは20位でセッションを終えた。
レース1の直前に雨が降ったものの、PETRONAS MIE Racing Hondaのライダーたちがグリッドに着く頃には路面はほぼ乾いていた。しかしマッケンジーはウェットコンディションのほうが得意で、小さなテクニカル・トラブルに見舞われて8番グリッドから16番手まで順位を下げた。少人数で戦うタランは十分に速いペースをキープすることができず、ライバルに遅れをとってレース中盤の18位まで後退した。マッケンジーは18位をキープしてゴールした。ロペスは8列目から懸命にリズムをつかみ、最初の7ラップで4つポジションを上げた。ワイルドカードのイヴォは、ホームコースで好成績を獲得するために奮闘を続け、残り8周の時点で16番手まで順位を上げた。ポイント圏内を視野に入れながら、15位でチェッカーを受け、自身初のスーパーバイク選手権ポイントを獲得した。
イボ・ロペス15位
「昨日はドライのFP2でフィーリングが良かったが、今朝は路面が濡れていて、プラクティスも予選もうまくいかなかった。でもレース1はドライで走れたし、正直なところ、初めての選手権ポイントも獲得できたし、そんなに悪い結果ではなかった。マシンをより理解することができたので、明日はもう一歩前進できると思う。ホームのエストリルでレースをすることができて本当にうれしい。チームと、僕を応援してくれているすべての人に感謝の気持ちを伝えたい。
タラン・マッケンジーP18
「FP3では雨の中を何周か走り、フィーリングはあまり良くなかったが、スーパーポールの前にまた雨が降ってきて、今季最高の予選を行うことができた。セッション終盤に追い上げを見せ、8位でフィニッシュした。3列目に並ぶことができたのは素晴らしかった。ただ問題は、今日のドライ・コンディションのレース1の前に、ドライでの走行が2周ほどしかなかったこと。スタートで少し問題があって、それは明日に向けて修正できるが、そのせいでスタートがうまくいかず、あっという間に後退してしまった。彼がエストリルのコースを熟知していることを考えれば、イボについていくことは有益だった。テストに参加できなかった僕にとっては、ドライ・コンディションでの最初のプラクティスのようなもので、今日学んだことを活かして明日はもっと上位を狙えるようにしたい。それでも予選の結果や雨の中での走りには満足している。明日も頑張るよ
戻る WorldSBK