エストリルサーキットで開催されたWorldSBK第11戦で、PETRONAS MIE Racing Hondaチームは、ティト・ラバトと交代ライダーのイヴォ・ロペスとともにレース1に臨んだ。金曜日のプラクティス・セッションに続き、ラバトとロペスは現地時間午前9時（日本時間午後1時）からサーキットに戻り、最終プラクティスを行った。両ライダーともラップタイムを向上させ、スーパーポールを前にセットアップの最終調整を行った。

しばらくしてコースに戻ったラバトは、スーパーポールの予選セッションで1分36秒214を記録して15番手につけた。残り4分を切ったところでピットインし、タイヤを交換してコースに戻ったティトは、このタイムを上回るべくベストを尽くしたが、クリーンラップを達成することはできなかった。このタイムで予選17位となった。ロペスは15分間のセッションを最大限に活用しようとベストを尽くし、全部で6周を走った。最後の数秒で1分37秒919を記録し、セッション終了時点で20番手につけた。

スーパーポールの結果、ティトは6列目、イヴォは8列目のグリッドに着き、21周で争われる決勝に臨む。ラバト、ロペスともにスタート直後は好スタートを切ったが、3台のライダーがアクシデントに見舞われ、レースはすぐに赤旗中断。

レースは数分後に再開され、20周に短縮された。17番手からスタートしたラバトは、1周目から同じホンダのルクオナに迫り、翌周にはルクオナをパス。4周目には14番手まで浮上し、ポイント獲得の好機と見てティトはライバルを追いかけることに集中した。レース中盤までにさらに2つポジションを上げ、終盤まで12位をキープして13位でチェッカーを受けた。ラバトはチャンピオンシップに重要な3ポイントを獲得し、競争力のあるレースを展開した。21番グリッドからスタートしたイボは、すぐに2つポジションを上げ、その後はリズムをつかむことに集中。レース後半は後退したが、コンスタントなペースを維持し、ミスを避け、18位でレースを終えた。

ティト・ラバト #53

「今日はスタートからフィニッシュまで、本当にいいレースができた。前半はファクトリーマシンのバッサーニとゲルロフに迫っていた。ただ、終盤の5周目にフロントタイヤがだめになってしまい、ターンするのが難しくなったので、ペースをかなり落とさなければならなかった。アラゴンで起きたことと少し似ているが、ここではマシンの挙動が少し違う。明日はフロントタイヤをもう少し温存できれば、いいレースができると思う」。

イヴォ・ロペス #75

「マシンのフィーリングと全体的な感覚を改善しようと努力し、今朝のプラクティスでは少し良くなっていた。フィーリングが良くなかったので、本当に難しかった。日曜日のレースでは、もう少し速く走れるような何かを見つけなければならない。だから今晩も作業を続けて、明日のウォームアップでも一歩前進できるかどうか確認したい