PETRONAS MIE Racing Hondaチームは、今週末もモスト・サーキットでの活動を続け、フルタイムライダーのタラン・マッケンジーとアダム・ノロディンに代わってヘイデン・ギリムとタチ・メルカドを起用した。土曜日はフリー走行が行われ、アメリカ人とアルゼンチン人がスーパーポールを前にテクニシャンと最終調整を行った。

スーパーポールは現地時間の午前11時（日本時間午後2時）に開始され、この予選方式をまったく知らないギリムにとっては、まさに火の洗礼となった。限られた時間のなかで各ライダーが1秒ずつタイムを縮め、メルカドは1'32.961で20番手、ジリムは1'33.756で23番手につけた。

PETRONAS MIE Racing Hondaのライダーたちは、22周で争われるSBKの第1レースを8列目からスタートした。メルカドはスタート直後から好スタートを切り、すぐにリズムをつかむ。残念ながらテクニカル・トラブルで思うようなレースができなかったが、何とか走りきってゴールした。初めてのWSBKレースは上り坂になることを覚悟していたギリムは、序盤からチームメイトのメルカドについて行くことに全力を尽くした。ギリムのラップタイムはアルゼンチン人ライダーとほぼ同じだったが、残念ながら前方とのギャップを大きく広げることはできなかった。メルカドは最終的に20位でゴールし、ギリムが21位で続いた。

レアンドロ'タティ'メルカド P20

「予想以上に難しいレースだった。1周目からギアシフトに問題があったんだ。1周目からシフトチェンジがうまくいかず、何度かロングランしてしまった。リタイヤも考えたが、何とか走れる方法を見つけ、レースを完走して理解を深め、明日につなげることが重要だと考えた。残念な結果になってしまったが、次のレースに向けてできるだけ有益なデータを集めたかった。これまですべてのセッションでそうしてきたように、明日もまた一歩前進できるようベストを尽くす"

ヘイデン・ギリム P21

「初めてのWSBKレースは、マシンを無事に持ち帰ること以外、何も期待していなかった。スタートはうまくいって、集団の後方につけていた。2ラップ目には第1コーナーではらんでしまい、ちょっと寂しいレースになってしまった。レース序盤の4分の1くらいは小さなミスが続いていたが、そのうちに落ち着きを取り戻し、安定した走りができるようになった。レアンドロはいくつか問題を抱えていて、そのおかげで僕は彼に接近することができた。残り6周のところで彼に追いついたが、ターン1でまたはらんでしまった。このミスのあと、今日はこれで終わりにして、マシンを無事に持ち帰ることにしたんだ。多くのことを学ぶことができたし、初レースとしてはまずまずの結果を残すことができたと思う。明日に向けて何を改善できるか楽しみだ。頑張ってくれたチームに心から感謝している