PETRONAS MIE Racing Hondaチームとライダーのタラン・マッケンジー、ザクワン・ザイディは、WorldSBK第5戦の舞台となるオートドローム・モストでコースインした。金曜日にウエットコンディションとなったマッケンジーとザイディは、土曜日の午前中に行われた最終プラクティスでドライコンディションでの走行に成功。イギリス人ライダーのタランがスーパーポールを前にCBR1000RR-Rの最終調整を行い、1分32秒660を記録したのに対し、マレーシア人ルーキーのザクワンはラップタイムをさらに伸ばし、1分35秒323を記録した。

15分間のスーパーポールもドライ・コンディションで行われた。タランは不運にもターン2で転倒。終盤に2周ほど速いラップを刻んだが、ベストタイムは1'32.384。コースが汚れていたこともあり、マッケンジーはセッション終盤のターン21で再び転倒。チームメイトのザイディは、少しずつ前方との差を詰めていき、1分34秒793のファステスト・タイムを記録。これでザイディは予選20番手となった。

スーパーポールの終盤で大クラッシュが発生したため、チームとライダーのマッケンジーは安全を考慮し、レース1には出場せず、日曜日のスーパーポールとSBK第2レースの準備に専念することにした。チームメイトのザイディは、スタート直後から好スタートを切り、2周目には19番手につけていた。ザイディは懸命にレースを進めたが、最終的には腕のポンプに問題があったとしてリタイヤした。

タラン・マッケンジー

「難しい1日だった。今日の序盤にマシンに変更を加えて、それがプラスに働いたと思う。残念なことに予選で転倒してしまい、チームには申し訳ないと思っている。今晩はリセットして、明日にまた臨めるようにする" 。

ザクワン・ザイディ

「今日のレースでは、どういうわけかマシンのフィーリングが難しかった。レースとペースを管理しようとしたが、ラップタイムが安定せず、腕のパンプにも悩まされた。チームに謝りたいし、彼らのハードワークに感謝したい。今日は僕らの日ではなかったが、明日に向けて修正点を見つけ、もっと気持ちよく走れるように頑張る。今日は風も強かったので、明日はコンディションが良くなることを願っている" 。