ウェットコンディションのSBK第1レース、マッケンジーとロペスは不運な結果に終わる。
PETRONAS MIE Racing Honda Teamは、ウェットコンディションのマニクール・サーキットで開催されたWorldSBK第1レースで、マッケンジーは11位、ロペスは序盤で転倒し、残念ながら完走を果たすことができなかった。
土曜日のフリープラクティスは、金曜日のドライ・コンディションとは対照的に雨の中で行われた。コンディションはあまり良くなかったが、チームはウェットマシンのセッティングを試す機会を得た。午前11時、SBKライダーたちはコースに戻り、フルウエットコンディションでスーパーポールが行われた。マッケンジーはトリッキーなコンディションを得意とするライダーだが、すぐにコンディションを見極め、それに合わせたライディングを披露。周回を重ねるごとに自信を深めていったマッケンジーは、終盤にベストラップを更新し、1分54秒887を記録して予選11位となった。マニクールのコースは初めてというロペスは、難しいコンディションのなか7周を走りきり、ベストタイムは2分01秒765だった。
午後2時からの決勝レースはドライコンディションで行われたが、路面はところどころ湿っていた。グリッド4列目からスタートしたマッケンジーは、1周目を終えた時点で12番手につけていた。2周目から降り始めた雨はすぐに激しくなり、全車がタイヤ交換のためにピットイン。タランは4周目にピットインし、14番手でコースに戻った。9周目には同じホンダのルクオナに次ぐ11番手に浮上し、好調をアピールしていた。しかし11周目に転倒を喫し、このレースは残念ながら幕を閉じることとなった。8列目からスタートしたロペスは、懸命にライバルを追っていったが、雨が降り始めた2周目に濡れた路面に乗り上げて転倒。
タラン・マッケンジー
明らかに少しフラストレーションが溜まっている。レース序盤はミックスコンディションでフィーリングも良かったし、雨が降ってきたときにはスリックタイヤでいくつかポジションを上げることができた。タイヤ交換のためのピットインが1周遅かったようだ。とにかくレインタイヤでコースに戻ったが、今日の予選ほど快適ではなかった。集団の中にいて視界が悪かったから、少し苦労したんだ。そのあとターン6ではらんでしまい、ターン7に進入するときにリアが少しタイトになってしまった。あのような形でレースを終えてしまったのは残念だ。でも少なくとも体力的には大丈夫だから、明日また頑張るよ。日曜日はドライのようなので、フィーリングを向上させるためにベストを尽くす。
イボ・ロペス
今日はコンディションを考えると本当に難しかった。ほとんどのライダーと同じように、フルウエットでもフルドライでもなかったからFP3には出なかった。スーパーポールでは、雨の中で初めてこのマシンに乗ることができた。言い訳はしたくないが、このコンディションでのマシンとタイヤの挙動について理解が不足していた。少なくともいくつかのデータは収集できたが、レース1は厳しいものになると思っていた。ドライでスタートしたが、コースの一部は湿っていて、序盤にウェットパッチに接触して転倒してしまった。僕にとってもチームにとっても残念な結果になってしまったが、明日のスーパーポールとレース2でもチャンスがある。
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