WSSP第2戦アラゴンでアズマンとノロディンが前進
アズマンとノロディンが順位を上げる一方、鳥羽はトップ20を争っていた矢先にクラッシュでストップ。

スペインのモーターランド・アラゴンで開催されたスーパースポーツ世界選手権第10戦は、PETRONAS MIE Racing Hondaチームにとって幕を閉じた。鳥羽海渡、シャリフディン・アズマン、ワイルドカードのイブラヒム・ノロディンの3人のライダーは、日曜日のレース2で様々な運命を経験した。
3人ともレース1では非常に安定した走りを見せただけに、最終戦となる今日のレース2ではさらに上を目指していた。簡単なウォームアップでCBR600RRのマシンに変更を施した後、チームは15周のレースに備えた。
現地時間12時35分(日本時間)にスタートした決勝レースは、ドライ・コンディションで行われたが、鳥羽にとっては不運なレースとなった。21番手からスタートした鳥羽は、最初の周回で23番手に後退。各グループの先頭に立った鳥羽は、懸命にペースを上げて先行グループに迫った。しかし8周目の8コーナーで転倒。怪我はなかったものの、トバはレースに復帰することができなかった。チームメイトのチャリフディンは1周目に2つポジションを上げ、27番手と好スタートを切った。マレーシア人ライバルの前に立ちはだかり、冷静にラップタイムを刻んでいく。先行する2台にコンマ数秒差まで迫ったアズマンは、懸命の追い上げで5つポジションを上げ、22位でレースを終えた。イブラヒムは土曜日の第1レースと同様に第2レースに臨み、CBR600RRに自信をつけて経験を積み、チームに貴重なフィードバックを提供することに集中した。上位のライダーたちのペースには及ばなかったものの、ノロディンはミスを避けながら安定した走りで3つポジションを上げ、28位でチェッカーを受けた。
このWorldSSP第10戦で鳥羽は12ポイントを獲得し、ランキング25位となった。PETRONAS MIE Racing Honda Teamは、10月10~12日にポルトガルのエストリル・サーキットで、10月17~19日にスペインのヘレス・サーキットで開催されるダブルヘッダーのシーズンファイナルに備える。
シャリフディン・アズマン #63
"マシンにもっと自信を持てるよう、懸命に働いてくれたチームに心から感謝したい。昨日と同様、バックストレートはきつかったけど、レース1よりも速いペースを維持しようと努力した。22位でフィニッシュできたことはとても嬉しいが、今後も結果を上げていけるよう、努力を続けていく必要がある"
鳥羽海渡 #27
「ウォームアップではフロントエンドのフィーリングを改善することに努めました。決勝ではスタートでいくつか順位を落としましたが、すぐに挽回することができました。長いストレートでは苦しみましたが、ミックスコースでは順位を上げることができました。12番手まで順位を上げた集団のなかに入ってプッシュしていたが、不運にもフロントがロックしてしまった。2週間後のエストリルで再挑戦する」。
イブラヒム・ノロディン #67
「データ担当者がレース1を考慮してバイクを変更してくれたので、ウォームアップですでに違いを感じることができた。レースはいいスタートを切ることができたし、セットアップが確実に良くなっていると感じた。レースウイークを通してのファステストラップも記録することができた。いい仕事をしてくれたチームに感謝している。レースの結果は決して良いものではないが、ウイークを通じてベストを尽くし、一日一日の進歩を感じることができた。
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